感謝の気持ちをいつも持ち続けているのって、なかなか難しいものですよね。
人に何かをしてもらっても
「そんなことやってもらって当たり前!!」
って、ついつい思ってしまいがち。
こういうスタンスでいると、実はものすごく損をしているかもしれないんですよ。
特に"自分は成功したい!!"って思っているのならば、絶対にやめた方がよい考え方なんです。
今回は"ありがとう"という感謝の気持ちを持ち続けることの効果について書いていこうと思います。
目次
成功者には感謝は不可欠
感謝する人としない人、どちらがうまくいきそうかと尋ねたら
感謝する人
と答える人がきっと多いことでしょう。
しかしなぜそうかと聞かれると、ちょっと答えるのは難しいかもしれません。
でも実際に成功している人というのは、感謝の気持ちを持っている人の方が多いのは事実なんです。
日本人では、パナソニックの創業者である松下幸之助や、納税日本一に輝いたことのある斎藤一人さんなんかは、感謝の重要性を強調されています。
しかし日本に限らず、海外でも成功している人にその秘訣を尋ねたところ、ほとんどの人たちが"感謝"を挙げたそうなんです。
この話はデイブ・アスプリーさんの"シリコンバレー式超ライフハック"と言う本の中に書かれていました。
この本の著者のデイブ・アスプリーさんは、"シリコンバレー式自分を変える最強の食事"と言う本も書かれている人です。
こちらの本は、本屋さんでこのカバーを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
自分も以前この本を読んだことがあるのですが、いろいろなことを科学的に検証して書かれているので、読んでいてとても面白い人だなと感じていました。
この本の中に出てくるバターコーヒーを実践したこともあるのですが、実際に自分の体重の1割ぐらいダイエットで減らすことがきましたからね。
自分で"バイオハッカー"と名乗っているだけあって、非常に実践的で役立つ知識を教えてくれる人です。
そんな著者が書いた、450名の成功者にその秘訣をいろいろインタビューし、その中で役立つ知識をまとめ上げた本。
この本の最後に書かれていた"成功するために大事な3つのこと"の中で、1番に挙げられていたのが"感謝すること"だったのです。
感謝することで得られる重要なメリットは?
"成功するには感謝が重要"とは言われるものの、なぜ感謝が重要なのでしょうか。
それには感謝をすることで、実は様々なメリットを受けることができるからなのですね。
それではその得られるメリットについて、順番に見ていきましょう。
1.ポジティブな気分になって幸福度が増す
感謝の気持ちを抱くことで、実は自分自身もポジティブな気分になれるのです。
実際に考えてみても、感謝した状態でネガティブな考えを抱くことって難しいと思いませんか?
また感謝するということは、物ごとの良い面にフォーカスすることでもありますよね。
だから感謝を続けていると、ポジティブ思考にもなりやすいというわけです。
それによって幸福度も増していくということですね。
他人への感謝の気持ちを持つことによって、実は自分の精神面にもプラスに働いてくれるのが感謝という行為なのです。
ポジティブ思考については、以前書いた記事も見てみてくださいね。
本当のポジティブ思考で生きていきましょう
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2.人間関係が改善される
他人に感謝する人というのは、当然のことながら周囲から悪い目で見られることは少ないもの。
"ありがとう"と人から言われて、気分を害することなんてめったにありませんもんね。
感謝することを続けていれば、周囲からも好かれるようになって、人間関係も改善していくというわけです。
人間関係が改善されれば、さらに自分の幸福度がアップしていくことも間違いなしです。
3.健康度もアップする
感謝し幸福度がアップしている人は、実は健康にもメリットがあるのです。
イリノイ大学のEd Dienerさんらによると、幸せになっている人の方が、9.4年も長生きするとのこと。
Happy People Live Longer: Subjective Well-Being Contributes to Health and Longevity
ポジティブになって、人間関係のストレスも軽減してとなれば、健康度がアップするというのも納得ではあります。
これらの感謝することの3つのメリットだけでも、成功にプラスに働く気はしますよね。
感謝することでホルモンにも影響が
感謝するという行為で、実は自分のからだにもホルモンを介して影響を及ぼしているんですよ。
具体的には、感謝をすることで
1.ドーパミン、2.エンドルフィン、3.オキシトシン、4.セロトニン
というホルモンの分泌が促進されるようなのです。
これらの物質は幸せホルモン(Happy horomones)や幸せ化学物質(Happy chemicals)などとも呼ばれているものです。
それではそれぞれの物質の特徴を見ていきましょう。
1.ドーパミン
ドーパミンは、幸せな気分になったり、ポジティブになることにも関係があると言われている神経伝達物質の一つです。
そのようなことから"快楽物質"とも言われることがあります。
またそれによってやる気が出て、集中力が増す効果もあると言われています。
そのほかワーキングメモリに関係して、記憶力にも影響があるそうです。
2.エンドルフィン
エンドルフィンは"脳内麻薬"ともいわれる神経伝達物質の一つです。
気分の高揚や幸福感にも影響していると言われています。
モルヒネと同じような効果を示し、鎮痛や鎮静にも働くとのことです。
痛みやストレスにも強くなれるってことですね。
長時間走り続けることで起きる現象である"ランナーズハイ"の時にも、この物質が分泌されているとのことです。
また前述したドーパミンの遊離を促進する効果もあるとされています。
3.オキシトシン
オキシトシンは、もともとは分娩時に子宮を収縮させたり、射乳を促すという効果で発見されたペプチドホルモンです。
現に陣痛促進剤としても使用されています。
しかしこのホルモンは、"愛情ホルモン"とも呼ばれるものなんです。
スキンシップをしたり、人と繋がることでも分泌が促されるともされています。
オキシトシンは、人への信頼を増し、不安を減少させる効果があるとされます。
実際にオキシトシンを鼻から投与したところ、人への信頼感が増したという報告もあります。
Oxytocin increases trust in humans
また以前書いたミラーニューロンにも、オキシトシンが関係しているという話もあります。
ミラーニューロンの効果を生かして最高の人生を目指しませんか
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4.セロトニン
セロトニンは、精神の安定やストレスに対する耐性にも関係があるとされる神経伝達物質の一つです。
セロトニンが不足すると、精神が不安定になってうつになったりもすると言われています。
実際に抗うつ剤としてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というものがあります。
これはセロトニンが取り込まれないようにして、セロトニン濃度を上昇させるというお薬です。
セロトニン濃度の上昇によって、うつ病の症状が改善するぐらいですから、精神面への影響があることは間違いないですよね。
これら4つの化学物質が"感謝する"と言う行為によって増加すると言われています。
それぞれの物質の効果を見てみると、"感謝することで得られるメリット"とも繋がってくると思いませんか?
感謝するときには、魔法の言葉「ありがとう」を使いましょう
感謝を人に伝えるときには
"ありがとう"
と言葉にしますよね。
ぜひ感謝するときには、この言葉を使ってください。
他には
"すみません"
などということもあるかもしれませんが、これでは効果は半減してしまいます。
くれぐれもこちらは使わないようにしてくださいね。
というのも"すみません"だと、申し訳ないという気分も出てしまうんですよね。
そうすると感謝で得られるメリットを完全には享受できなくなってしまうんです。
言葉の力というのは本当に大きいので、感謝を伝えるときには必ず"ありがとう"を使ってくださいね。
まずは"1日3個の感謝"から毎日探してみませんか
前述のデイブ・アスプリーさんが、感謝の習慣を身につけるのに良い方法を教えてくれていました。
それが
毎日寝る前に、3つの感謝できることを挙げる
というものでした。
床に就く前に、今日一日を思い返してみて、感謝できるものを3つ探すというものです。
どんな取るに足らないと思うようなものでも結構です。
見つかったものは日記やメモに残しておいてもよいと思います。
そうすることで些細なことにも感謝できる習慣というものを身に着けることができるようになるとのこと。
また悪いものの中にも、良いことを探す力を付けれるようになるというのです。
それがポジティブシンキングにも結びついてくるんでしょうね。
また寝る前にこれを行うことで、感謝の念を抱いたまま気分良く眠りにつけるんですね。
そういう意味でも精神的に安定して熟睡できるというわけです。
「いきなり感謝する習慣を身につけろと言われても…」と言う方は、まずはこの3つの感謝を探すということからやってみませんか?
寝る前に平穏な気分を得られることは間違いありませんので。
そしてそれが習慣化した暁には、気付けばあなたも成功者の仲間入りをしているかもしれませんよ。
全然難しいことではありませんので、ぜひまずは"3つの感謝"から実践してみてくださいね。