健康・脳科学

ミラーニューロンの効果を生かして最高の人生を目指しませんか

ミラーニューロンって言葉、聞いたことありますか?
もしかしたらどこかで耳にしたことがあるかもしれませんが、あまりなじみのない人の方が多いかと思います。

 

自分も以前、リハビリの先生から伺って

Tommy
そんなものがあるんだぁ

というぐらいの認識でした。

 

まだいろいろ研究されている分野のようなんですが、調べてみるとなかなか興味深い概念なんですよ。
今回はミラーニューロンについてと、それを生かしていく考え方についてお話していきます。

 

ミラーニューロンとは?

 

まず「ミラーニューロンとは何?」ということから。

 

ミラーニューロンというものは、イタリアのRizzolattiさん達の研究で発見されたものです。

 

Rizzolattiさん達は、サルがエサを拾い上げる際にどの神経細胞が活性化されるかを調べていました。
すると、実験者がエサを拾い上げるのをサルは見ていただけなのに、自分がエサを拾った際と同じような活動を示す神経細胞を発見したのでした。

 

要するに

観察していただけなのに、自分が行動したのと同じような反応があった

ということですね。

 

他人が手を動かすのを観察するだけで、自分が手を動かす際と同じような活動を示す部位があったのです。
まさに「鏡」のような反応をすることから、"ミラーニューロン"と名付けられたのでした。

 

見ているだけで脳が反応してしまうなんて、ちょっと面白いと思いませんか?

 

ちなみにヒトにおいては、運動前野と下頭頂葉にその存在があるとされています。
こんな場所ですね。

 

 

 

リハビリにおけるミラーニューロンの効果

 

前述した通り、このミラーニューロンについての話は、リハビリの先生から聞いたことがあったんですよね。

 

脳卒中の片麻痺の患者さんは、運動しているのを見ているだけでもリハビリの効果が上がるという話だったんです。

 

たしかにそういった論文がありました。
Ertelt さん達によるもので、NeuroImageという雑誌に掲載されています。

Action observation has a positive impact on rehabilitation of motor deficits after stroke

 

内容は慢性期の脳卒中片麻痺患者さんを対象とした臨床試験です。
まず上肢の運動に関連する動作をいくつか観察だけしてもらいます。
続いて、それを模倣して運動をしてもらうようにします。
ただそれだけです。

 

ただそれだけなのに通常のリハビリをしていた群と比べて、上肢の運動機能が有意に改善したというのです。

 

ただ見ているだけでもリハビリの効果があるということなんですね。
この観察しているという状況で、ミラーニューロンが働いているのではないかということなんです。
ミラーニューロンの働きによって、脳の機能もより回復するというのは面白い話ですよね。

 

"共感"にもミラーニューロンの影響が

 

ここまでは運動機能に関するお話ばかりでしたが、実はミラーニューロンは運動だけに限ったことではないようなんです。
もっと高次な機能にまで影響があるようなんですよ。

 

人間は他人の行動や言動に対して共感することってありますよね。
実は、この共感にもミラーニューロンが働いているというんですよ。

 

相手の気持ちを推測したりする際にも、このミラーニューロンが働いているようなんですね。
相手の立場になって考えるとの言うのは、まさに自分が同じ行動をしたのと同様の反応が自分に生じるってことなんです。
だからミラーニューロンによって、相手に共感もできるということになるんですね。

 

自閉症との関係も言われています

自閉症のすべてというわけではないのですが、"ミラーニューロンが自閉症にも関係があるのでは?"という話もあるようです。

 

実際にミラーニューロンが存在する部位の脳波に異常があったり、健常な人と比べて解剖学的に構造が異なると、自閉症スペクトラム障害を持ちやすいとのことです。

 

自閉症スペクトラム障害がある人は、共感が苦手な傾向にあるようなのですが、そういう意味でもミラーニューロンは関与しているのかもしれません。

 

ミラーニューロンを生かすには

 

このミラーニューロン、せっかくだから何かにうまく生かしたいですよね。

 

そのために重要となるなのは

自分の周囲の環境

と言えるのではないでしょうか。

 

常に自分の周りにいて、それを見ていたり、接していたりするだけで、あたかも自分がしているかのように脳が活動する。
ということは、うまくいっている人と同じ環境にいたりするだけで、自分もうまくいきやすくなるという可能性があるわけですね。

 

たとえば"親が東大出身の子供は、それ以外の環境の子供と比べて東大に入りやすい"なんて話、ありますよね。
また医者の子供は、親と同じように医者になる傾向が多いというのもありますよね。

 

こういったものは、これまでは遺伝の影響や生活環境の影響ということが言われてきていました。

 

でも

Tommy
もしかしたらミラーニューロンの影響もあるんじゃないのか?

って、ちょっと思ったりしたのでした。

 

親を見て育ってくると、知らず知らずのうちに同じ部分が活性化されてくると。
そうすることで、特に抵抗なく親と同じような道が歩めるのではないのかなぁなんて。

 

また

もともとそれほどの実力がなかった人でも、うまくいっている人たちがたくさんいる環境に身を置いて頑張っていたら、思いもよらない成果を上げることができた

っていう話とかありますよね。

 

こういうのも、ミラーニューロンが関与している可能性ってありそうですよね。
成功している人達を見ていたら、自分も成功している人達と同じ部分の脳が活性化されて、知らず知らずのうちに自分も成功していたと。
話としてはありそうな気がしませんか?

 

もちろんミラーニューロンについてはまだ分からない面もたくさんある分野なので、ここに挙げたことが正しいとは限りません。
でももしかしたら、ミラーニューロンが上に挙げたように、人生に多大な影響をしている可能性もあるかもなぁって、ちょっと感じたのでした。

 

環境を変えてミラーニューロンの効果を生かしてみませんか

 

というわけで、今回はとても面白い概念である"ミラーニューロン"についてのお話でした。

 

観察しているだけで、自分が行動したのと同じ脳の部位が活性化されるというのは、なかなか面白い話ですよね。
自分にも備わっているはずのこんな面白い機能、生かさない手はないですよね。

 

そのためには、先ほども書いた通り

うまくいっている人たちと同じ環境に身を置く

というのは大変重要な気がします。

 

成功している人の言動を見ているだけで、自分の脳の同じ部分が活性化されている可能性があるわけですからね。
できるだけそのような人と接したり、その人に共感したりしていると、自分にも良い効果をもたらしてくれる可能性はありそうですよね。

 

もしかしたら目標としている人になりきって、真似をしたりしているだけでも効果があるかもしれませんね。

 

逆に、なりたくない人たちばかりを見ていると、自分も同じような人に成り下がってしまうかもしれないので注意ですね。
そういう意味でも環境というのは重要なんでしょう。

 

だから"自分が目指すものと環境が違う"と思っているのならば、思い切って環境を変えるというのも本当にアリかもしれません。
自分をよほど強く持っていても、環境によってミラーニューロンが影響されてしまう可能性もあるわけですから。

 

現在"うまくいっていないかも"という人は、ミラーニューロンをうまく生かす意味でも、自分の周囲の環境を再確認してみてはいかがでしょうか?
もし望んでいない環境であったのなら、ミラーニューロンを生かした最高の人生を目指して、環境をガラッと変えてみるというのも一つだと思いますよ。

 

ミラーニューロンがあなたを救う! 人に支配されない脳をつくる4つの実践テクニック [ 大嶋信頼 ]
この記事が気に入りましたら、
1日1回下のバナーをクリックして下さると、とっても喜びます♪

-健康・脳科学
-,

© 2021 脳とこころと幸せと