健康・脳科学

To Doリストをノートに書いて頭をスッキリさせましょう!!

みなさんは"To Do リスト"を使っていますか?

 

"To Do リスト"と言うのは、その名の通り訳してしまえば

やることリスト

のことですね。

 

やらなきゃいけないことがたくさんある時には、忘れてしまわない目的に使ったりすることがあるかもしれませんが、普段から普通に使われていますでしょうか?
このTo Doリスト、実はその効果は侮れなかったりするんですよ。

 

今回はそんなTo Doリストの効用についてお話していきます。

 

To Do リストとは

 

まずはその"やることリスト"とも言われるTo Doリストですが、実際どのようなものでしょうか。

 

よく使われる方法としては、箇条書きでやるべきことなどを順番に書き出していくようなものですね。
それは今日やらなければいけないことから始まり、将来達成したいことや身近でやりたいことなども含めます。
もちろんその人の目的とするTo Doリストによって、書かれる内容は変わってきますが、基本はそのようなもののことを指します。

 

だからそんなに難しいものではないですよね。

 

昔から価値あるものとされるTo Doリスト

 

そんなシンプルなTo Doリストなんですが、実はかなり以前からその有効性は言われているんです。

 

アメリカ合衆国建国の父の1人とされる政治家の"ベンジャミン・フランクリン"は、このTo Doリストのようなものを使っていたとされています。
「フランクリンの13徳」と呼ばれる、人生を幸せへと導く13の習慣というのも、このリストのようなものですよね。

 

またベツレヘム・スチールの社長だったチャールズ・シュワブ(Charles M. Schwab)が、会社経営に苦しんでいた時、経営効率の改善のコンサルタントとして当時有名だったアイビー・リー(Ivy Lee)に助言を求めました。
その時にアイビー・リーが伝授したのが「アイビー・リー・メソッド」と呼ばれるものです。

 

この方法を簡単に説明しますと

アイビー・リー・メソッドとは?

1."明日やるべきことを"を前日に6つ書き出す
2.書き出した6つの項目を、重要な順に上から並べなおす
3.翌日は書き出した6つの項目を、上から順に実行していく
4.全部達成できなくても、それは気にしない
5.達成できなかったものも含め、1.を繰り返す

というようなものです。

 

簡単に言ってしまえば

毎晩、翌日すべき6つのTo Doリストを書き出す

ということですね。

 

このアイデアに対して、コンサルタントを受けたチャールズ・スワブは、当時(約100年前)の金額で25,000ドルも支払ったというから驚きですよね。
現在の価値にしたら、5000万円以上とのこと。
実際にこのアイビー・リー・メソッドを実践することで、それだけの効果が得られたということなんです。

 

そんな有用とされるTo Doリスト、使わない手はないですよね。

 

To Doリストをノートで作る方法

最近読んでいて、なかなか面白かった本に、午堂登紀雄さんの"深く考えるための 最強のノート術"があります。

 

この本の中では、B5ノートにいろいろメモをすることで得られるメリットが書かれています。
その中でTo Doリストにも触れられているんですよね。

 

こちらの本の中では、毎日To Doリストを更新することが勧められていました。
1冊のノートの1ページに、毎日To Doリストのページを書き足していく感じです。
そしてそれを見返しながら、作業を進めていくというものです。

 

具体的には

1.リストを作るのは前日夜あるいは当日朝
2.日付を最初に記入する

3.やるべきことのリストを箇条書きに書いていく

という作業になります。

 

やるべきことは、とにかくきれいに書こうとは思わず、思いついたものをどんどん書いていくというのが重要です。

 

というのも、きれいにまとめて書こうとすると、せっかく思いついていたアイデアを忘れてしまう可能性があるんですよね。
しかし順番はごちゃごちゃでも、一度書いてしまえば大丈夫なので、あとで「忘れてしまった!」とモヤモヤすることなく済むはずです。
きれいにまとめたければ、翌日書く際に順番を整えたりすればOKですからね。

 

また1つの項目から派生するものについては、そこから→(矢印)を伸ばして追記していきましょう。
その方が見た目からも理解が進みやすくなりますので。

 

思いついたものをどんどん書いていくと、買わなければいけないものや、今日やらなければいけないこと、将来したいことなどが混在してきてしまうかもしれません。
でもそれは気にせず、とにかくまずは思い浮かんだものを次々と書き出してアウトプットしていきましょう。

 

そしてTo Doリストに書き出したもののうち、達成したものは横線を書き加えて終了したことが分かるようにしましょう。

 

以上が、To Doリストをノートで実践する方法になります。

 

To Doリストを活用するメリットは?

 

ではこのTo Doリストを使うメリットはどのようなところにあるのでしょうか。
順に説明していきましょう。

 

1.やるべきことを忘れずにすむ

これは最大のメリットですよね。
現代社会はいろいろとやらないといけないことで溢れています。
ついほかの仕事を頼まれたりすると、本来やらないといけなかったことを忘れてしまったりして。

 

To Doリストさえ作っておけば、それを確認することで、そのようなミスを防げます。

 

2.何度も見返すことで記憶に残る

これは将来的にやりたいことのリストなどに当てはまります。
将来達成したい、あるいはやってみたいことなどもこのTo Doリストに一緒に記入していきます。

 

そうすると、何度かTo Doリストを書いたり眺めているうちに、将来やりたいこともはっきりと定まりやすくなるんです。
いわゆる"単純接触効果"にも通じるものがありますよね。
そうやって焦点がはっきり定まってこれば、夢や目標も達成しやすくなるわけですね。

 

3.頭の記憶領域を解放できる

To Doリストを作っていると実感できるかと思うのですが、これを作っているとものすごく頭がスッキリするんですよ。

 

不思議に思ってなぜなのか考えていたのですが、これはアウトプットすることでやるべきことを覚えておかなくてよくなるからなんですね。

 

人間「〇〇をしなきゃ」と思いながら、まったく別のことをしているのって、結構なストレスなんですよね。
これは「〇〇をしなれければいけない」ということを、短期とはいえ記憶していなければいけないからなんです。

 

PCに例えると、メモリ上に記憶しているようなものですね。

 

PCでもメモリをたくさん使ってしまうと、PCの処理速度って遅くなりますよね?
それと同じ現象が人間の脳でも起こってしまうのです。

 

それをTo Doリストとして紙に書き出すという行為は、つまりはHDDやSSDに記憶させてしまうことと一緒なんですね。
メモリ上からHDDやSSDに覚えておくべきことを移動させれば、メモリは解放されますので、その分脳の働きもよくなるということです。
それが頭がスッキリしたというような感覚を覚えるのではないかなぁって思っています。

 

実際に実行してもらうとよく分かると思いますよ。

 

4.達成感が得られる

To Doリストに書いた項目を完了すると、横線を引いてその項目を消します。
それによってどれだけのことを自分が達成できたかを目で確認することができます。
その項目が多ければ多いほど、自分が良くできたなという達成感を感じることができるのですよね。

 

次から次へと仕事をこなしていると、自分が何をやっていたのかすら分からなくなってしまうこともあります。
しかしTo Doリストを見返して、自分がこなしてきた軌跡を確認できると、自分の自信にもつながってくるはずです。

 

To Doリストをノートでする利点は?

 

To Doリストは、最近ではPCやスマホでもアプリなどがあるため、それを活用するのも良いかと思います。
自分もスマホでも使っていますし、ネット上で同期ができたりするので非常に便利ではあります。

 

しかしTo Doリストをノートで行った方が良いかもしれないという点もあるんです。

 

1.気軽に書き込みができる

スマホやPCも便利ではあるのですが、やはりアナログの良さというのもあるんですよね。
自由度の高さで行けば、紙とペンに勝るものはないでしょう。
色を付けたり、絵を入れたり、自分の気に入ったスタイルで作成できることが大きいですね。

 

またあとで追記したいという場合も、簡単にできる点がいいですよね。
アプリも操作性が良いものが出てきてはいますが、どこまで行っても自由度の高さではアナログには勝てないでしょうね。

 

2.書いた方が記憶に残りやすい

やはり自分の手を動かして書いたものというのは、自分の記憶にも残りやすいものです。
見た目はPCなんかよりも汚くなってしまうこともありますが、記憶に定着しやすいという点ではノートの方が上回っているかと思います。

 

3.マインドマップ的にも使える

自由度の高さからくることなんですが、一つの項目に対して、矢印を伸ばして項目を追加することなんかもできます。
いわゆるマインドマップ的な使い方もできてしまうのですね。

 

マインドマップのように使っていると、次々とアイデアも出てきて、To Doリストの項目もどんどんと増えてくると思います。
そうすればするほど、いままで頭の片隅にあったこともあぶりだされてきたりして、頭もさらにスッキリするはずです。

 

4.ビジュアルとしても記憶に残りやすい

2.で書いたように、書くという行為自体も記憶の定着に役立つのですが、文字情報以外のビジュアルとしての情報が入っているという点でも、記憶に残りやすいんですよね。

 

文字情報は基本的に優位半球(多くの場合は左脳)で処理されますが、ノートなんかの絵が入っていたり、記号が入っていたりするものは劣位半球(主に右脳)で処理されます。
この右脳というのがものすごい力を持っていて、イメージとしての記憶力は左脳の比にならないほど強力なんです。

 

ノートに書いた情報は、文字だけでなくイメージとしても処理されるので、PCなどの文字情報だけのものに比べると、さらに記憶に定着しやすいということになります。

 

このようなことがノートでTo Doリストを実践する利点じゃないかなぁって思っています。

 

まだ使っていない人は、ぜひTo Doリストの活用を

というわけで、今回は特にノートを活用したTo Doリストの使い方やそのメリットについてお話してきました。

 

方法としては、まずはやらなければいけないことを、頭に思い浮かんだものをどんどん書き出していきましょう。
そして書き出したリストを時々見返しつつ、達成したことを確認しつつ、毎日更新していくようにしましょう。
そうすることで毎日の生活が充実することは間違いないですよ。

 

自分もTo Doリスト自体は、昔からちょこちょこ使っていたのですが、最近ノートに書き出すようにしてからというもの、本当に頭がスッキリするというメリットを感じています。

 

これまではやらなきゃいけないことを、メモ的にスマホなどでTo Doリストを書いて処理はしていたのですが、それだけでは得られない効果を感じています。
やはり何か集中しようとするときには、頭がスッキリしていることは非常に重要ですからね。
個人的にはその点が一番やり始めて良かったかなぁって感じています。

 

ちなみに"深く考えるための 最強のノート術"の中でも進められていたノートが、B5の無地のノートです。
こんな感じのものですね。

 

1冊400円ぐらいで購入できるので、気軽にスタートできますよね。

 

またペンについて、個人的にはパイロット社製の"Vコーン"と言うのがとてもおすすめです。

 

このペンはとても書き味が良くて、たくさん書き出したりするときには大変重宝しています。
仕事の際にも使っていますが、万年筆みたいにさらさらっと書けて気持ちよいので、たくさん書き出しする人は試しに使ってみてください。
使い捨てにはなりますが、1本100円もしない商品ですから。
このペンのファンが増えてくれると嬉しいんですけどね。

 

そんなわけでTo Doリスト、ぜひ皆さんも活用していってくださいね。

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